『レコード芸術』の別冊「読者が選ぶ名曲名盤100」に掲載の愛聴盤

2000年12月に発行された「リーダーズ・チョイス−私の愛聴盤−」公募に、100曲中57曲投稿し、うち46曲採用されました。
  ( 数字対象曲番号  a演奏者  b録音年  cレーベル  dレコード番号  e私のコメント  採用掲載分


2.ヴェルディ:レクィエム
   a.ライナー指揮ウィーン・フィル他
   b.1959年
   c.英デッカ
   d.444 833−2 (英Decca) 
   e.ライナーとウィーン・フィルの幸福な出逢いの産物のひとつ。
     劇性と静謐の絶妙なバランスの取れた演奏として
     気に入っています。

同じCDに収録
12.R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」
   a.ライナー指揮シカゴ交響楽団
   b.1954年
   c.RCA
   d.RCD1−5408 (米RCA)
   e.ライナーとシカゴ響による、
     文字通り「最初の録音」となったレコードです。
     着任早々の意気込みが伝わってくる快演です。


15.R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」☆
   a.ライナー指揮シカゴ交響楽団
   b.1960年
   c.RCA
   d.RCD1−5408 (米RCA)
   e.ライナーお得意の劇的表現が際立つ、
     一直線に押し切った好演です。
19.シューベルト:交響曲第8(7)番《未完成》
   a.ブロムシュテット指揮ドレスデン・シュターツカペレ
   b.1978年
   c.ドイツ・シャルプラッテン
   d.35TC−26〜29 (徳間ジャパン)
   e.中庸の良さが溢れるしっとりとした美演。
     オケの良さがうまく引き出されています。
20.シューベルト:交響曲第9(8)番《大交響曲》
   a.セル指揮クリーブランド管弦楽団
   b.1970年
   c.EMI
   d.AA8729 (東芝音楽工業、LP)
   e.セルの白鳥の歌。何も言うことはありません。
     前記ブロムシュテット盤も気に入っていますが
     ここはセルに譲ります。
23.シューマン:交響曲第3番《ライン》
   a.サヴァリッシュ指揮ドレスデン・シュターツカペレ 
   b.1972年
   c.EMI
   d.CDM7 69472 2 (英EMI)
   e.早めのテンポと厚みのある音色が曲想とマッチしています。
     これを聴くとシューリヒト(パリ音楽院)盤以外は
     ダレて聞こえます。
26.ショパン:ピアノ協奏曲第1番
   a.アルヘリチ独奏、
     デュトワ指揮モントリオール交響楽団
   b.1998年
   c.EMI 
   d.5 56798 2 (英EMI)
   e.この人によるこの曲の決定版です。
27.ショパン:前奏曲集
   a.アラウ
   b.1973年
   c.蘭フィリップス
   d.X7510 (日本フォノグラム、LP)
   e.聞き込むほど地味溢れる演奏とでも言うべき、
     いぶし銀の美しさです。
28.ストラビンスキー:バレー《春の祭典》
   a.ティルソン・トーマス指揮ボストン交響楽団
   b.1973年
   c.独グラモフォン
   d.MG2442 (ポリドール、LP)
   e.若手指揮者の清新な息吹と勢いがストレートに発揮された名演。
     それ以来彼にはずっと注目しています。
31.チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
   a.諏訪内晶子独奏
     P.コーガン指揮モスクワ国立交響楽団
   b.1990年
   c.パイオニア・クラシックス
   d.PILC−9501 (パイオニア、LD)
   e.少女が世界に飛躍するきっかけとなる大舞台で
     力を出し切った、感動的な名演です。
34.チャイコフスキー:交響曲第5番
   a.モントゥー指揮ロンドン交響楽団
   b.1963年
   c.ヴァンガード
   d.OVC8031/2 (米 Omega Record)
   e.モントゥー最晩年の実況録音ですが、
     老いの陰りを微塵も感じさせない快演です。
     録音も明快でボストン響とのスタジオ録音より
     演奏も音質も上回っています。
35.チャイコフスキー:交響曲第6番
   a.ライナー指揮シカゴ交響楽団
   b.1957年
   c.RCA
   d.5602−2−RC (米RCA)
   e.素っ気なさそうでいて決めるところは決めている、
     間の雄弁さが際立つ名演です。
36.ドヴォルザーク:チェロ協奏曲☆
   a.ロストロポーヴィチ独奏、
     小澤指揮ボストン交響楽団
   b.1985年
   c.エラート
   d.ECD88224 (仏エラート)
   e.巨匠が「これ以上録音しない」と宣言した決定版。
     小澤の指揮も立派です。
37.ドヴォルザーク:交響曲第8番
   a.ブロムシュテット指揮ドレスデン・シュターツカペレ
   b.1974年
   c.ドイツ・シャルプラッテン
   d.32TC−41 (徳間ジャパン)
   e.ブロムシュテットのデビュー盤となったこの演奏、
     初めてLPを聴いた時の、しっとりとした無理のない
     耳当たりの良さが忘れられません。
39.ドヴォルザーク:交響曲第9番
   a.カラヤン指揮ウィーン・フィル
   b.1985年
   c.独グラモフォン
   d.415 509−2 (独グラモフォン)
   e.巨匠の美への執念を感じさせる
     ウィーン・フィルとの晩年の一花。
40.ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲☆
   a.モントゥー指揮ロンドン交響楽団
   b.1961年頃
   c.英デッカ
   d.SLC1377 (キングレコード、LP)
   e.この曲の得も言われぬニュアンスと香りを
     十全に引き出した名演です。
42.バッハ:平均率クラヴィーア曲集第1巻
   a.リヒテル
   b.1973年
   c.ソ連メロディア
   d.VDC−5001〜4 (ビクター音楽産業)
   e.ややロマンチックですが、この瞑想的な演奏の魅力には
     逆らえません。  
43.バッハ:ブランデンブルク協奏曲全集
   a.リステンパルト指揮ザール室内管弦楽団
   b.1960年頃
   c.仏ムジディスク
   d.RE1530〜1 (日本コロムビア、LP)
   e.今となってはピノックやコープマンに比べやや鄙びた感じですが、
     リステンパルトの穏やかな演奏には飽きが来ません。
44.バッハ:管弦楽組曲全曲
   a.ベイヌム指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
   b.1955年
   c.蘭フィリップス
   d.700 064〜5 (蘭フィリップス、LP)
   e.ベイヌムの中庸の美と清潔なフレージングが光る演奏です。
46.バルトーク:管弦楽のための協奏曲☆
   a.ライナー指揮シカゴ交響楽団
   b.1955年
   c.RCA
   d.5601−2−RC (米RCA)
   e.曲と指揮者の様式感が完璧に一致した圧倒的な名演です。
49.ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
   a.オイストラフ独奏、
     クレンペラー指揮フランス国立放送管弦楽団
   b.1960年
   c.EMI
   d.AA8032 (東芝音楽工業、LP)
   e.オイストラフの美音とクレンペラーの重厚な伴奏がピッタリ合った
     希有な名演です。
50.ブラームス:ピアノ協奏曲第1番
   a.ルービンシュタイン独奏、
     ライナー指揮シカゴ交響楽団
   b.1954年
   c.RCA 
   d.R32C−1056 (RVC)
   e.剛毅なブラームスです。
     若いブラームスの満々たる意欲が伝わるこの演奏が好きです。
51.ブラームス:交響曲第1番
   a.ベイヌム指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
   b.1951年
   c.英デッカ
   d.MZ5015 (キングレコード、LP)
   e.大袈裟でないブラームス。第1楽章の爽快感と
     第2楽章の管の音色は出色です。
    
52.ブラームス:交響曲第2番
   a.モントゥー指揮ロンドン交響楽団
   b.1962年
   c.蘭フィリップス
   d.PHCP−9612 (ポリグラム)
   e.暖かなブラームス。モントゥーの円い人柄が
     そのまま音楽になったような演奏です。
53.ブラームス:交響曲第3番☆
   a.バルビローリ指揮ウィーン・フィル
   b.1967年
   c.EMI
   d.CC30−3294〜7 (東芝EMI)
   e.指揮者のやや粘着質の資質とオケの美質と
     曲想がうまくバランスした名演です。
54.ブラームス:交響曲第4番
   a.ライナー指揮ロイヤル・フィル
   b.1962年
   c.RCA 
   d.Chesky CD−6 (米チェスキー)
   e.ライナーの深刻ぶらない演奏と明快な録音が、
     曲本来の魅力を浮き上がらせます。
55.フランク:ヴァイオリン・ソナタ
   a.ダンチョフスカ(Vn)、ツィマーマン(Pf)
   b.1980年
   c.独グラモフォン
   d.28MG0143 (ポリドール、LP)
   e.清新な2人が持てる美音を駆使して成し遂げた
     1回限りの瑞々しい名演。
59.ブルックナー:交響曲第7番
   a.マタチッチ指揮チェコ・フィル
   b.1967年
   c.スプラフォン
   d.32C37−7419 (日本コロムビア)
   e.懐の深い滔々とした大河のような演奏。
     特に第2楽章は神々しささえ感じさせます。
60.ブルックナー:交響曲第8番
   a.クナパーツブッシュ指揮ミュンヘン・フィル
   b.1962年
   c.米ウェストミンスター
   d.64XK−10〜11 (ワーナー・パイオニア)
   e.演奏や録音の傷をものともしない悠揚迫らぬ大演奏。
     何故か心を揺さぶられます。
61.ブルックナー:交響曲第9番☆
   a.シューリヒト指揮ウィーン・フィル
   b.1961年
   c.EMI
   d.60047(米セラフィム、LP)
   e.シューリヒトの直截な指揮とウィーン・フィルの柔らかさが
     曲にうまくはまりました。
65.ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
   a.オイストラフ独奏、
     クリュイタンス指揮フランス国立放送管弦楽団
   b.1959年
   c.EMI
   d.AA8030 (東芝音楽工業、LP)
   e.ブラームスと並ぶオイストラフの名演。
     伴奏も立派です。
66.ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番
   a.R.ゼルキン独奏、小澤指揮ボストン交響楽団
   b.1981年
   c.テラーク
   d.CD−80061−5 (米テラーク)
   e.ゼルキンと小澤が渾身の力を込めた録音で、
     聴いていると熱いモノが迫ってきます。
67.ベートーヴェン:交響曲第3番
   a.カラヤン指揮ベルリン・フィル
   b.1962年
   c.独グラモフォン
   d.MG2019 (ポリドール、LP)
   e.カラヤンがベルリン・フィルとの最初のベートーベン全集に懸ける
     気迫の伝わる熱演。
68.ベートーヴェン:交響曲第4番
   a.モントゥー指揮ロンドン交響楽団
   b.1962年?
   c.英デッカ
   d.ECS671 (英デッカ、LP)
   e.90歳近くの最晩年でもなお若々しいモントゥーの
     残した颯爽とした快演です。
69.ベートーヴェン:交響曲第5番
   a.ライナー指揮シカゴ交響楽団
   b.1959年
   c.RCA
   d.RCD1−5403 (米RCA)
   e.引き締まった筋肉質の「運命」。
     一気呵成に聴かせる名演です。
70.ベートーヴェン:交響曲第6番
   a.クリュイタンス指揮ベルリン・フィル
   b.1959年
   c.EMI
   d.ZDMB 5 68220 2 (英EMI)
   e.この演奏の瑞々しさはワルター盤を遥かにしのぐと思います。
71.ベートーヴェン:交響曲第7番
   a.C.クライバー指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
   b.1983年
   c.ユニテル/蘭フィリップス
   d.78VC−300 (日本フォノグラム、LD)
   e.演奏は当然のこと、クライバーを見る楽しみもある
     会心のビデオです。
72.ベートーヴェン:交響曲第8番
   a.モントゥー指揮ウィーン・フィル
   b.1960年 
   c.英デッカ
   d.ECS638 (英デッカ、LP)
   e.どこにも無理を感じさせないモントゥーとウィーン・フィルの至芸。
73.ベートーヴェン:交響曲第9番
   a.フルトヴェングラー指揮バイロイト音楽祭管弦楽団他
   b.1951年
   c.EMI
   d.CC35−3165 (東芝EMI)
   e.誰もが納得する永遠の名盤です。
74.ベルリオーズ:幻想交響曲
   a.ミュンシュ指揮パリ管弦楽団
   b.1967年
   c.EMI
   d.AA8256 (東芝音楽工業、LP)
   e.新設パリ管に迎えられたミュンシュの心意気が
     彼の劇的音楽作りと一体化した名演です。
75.ヘンデル:水上の音楽
   a.ベイヌム指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
   b.1958年
   c.蘭フィリップス
   d.420 857−2 (蘭フィリップス)
   e.ベイヌムの穏やかな指揮の下、たおやかさと華麗さが
     絶妙にバランスした名演です。
77.マーラー:交響曲第1番
   a.クレツキー指揮ウィーン・フィル
   b.1960年
   c.EMI
   d.AA5032 (東芝音楽工業、LP)
   e.青春の希望と挫折をそのまま音楽にした演奏。
     このコンビで傑作をもっと残して欲しかった。
78.マーラー:交響曲第2番
   a.バーンスタイン指揮ロンドン交響楽団他
   b.1973年
   c.ユニテル/独グラモフォン
   d.W60Z 24008 (ポリドール、LD)
   e.バーンスタインの熱気が曲の起伏と共鳴した名演。
     英国イリ大聖堂での画像も魅力大。
79.マーラー:交響曲第5番
   a.バルビローリ指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
   b.1969年
   c.EMI
   d.AA8681〜2 (東芝音楽工業、LP)
   e.アダージェットの美しさでこれを凌ぐ演奏はありません。
79.マーラー:交響曲第9番
   a.バルビローリ指揮ベルリン・フィル
   b.1964年
   c.EMI
   d.CDM 7 63115 2 (英EMI)
   e.楽員達が録音を希望した、まさに入魂の記念碑的名演です。
     なお、私が聴き込んだLPのAA9076〜7(写真)は
     一枚半組でした。 
82.マーラー:《大地の歌》
   a.C.デイビス指揮バイエルン放送交響楽団他
   b.1988年
   c.RM Arts
   d.PILC−1012 (パイオニアLDC、LD)
   e.この盤で視聴するドリス・ゾッフェルの歌と表情は
     最高です。オケも文句なし。
85.メンデルスゾーン:交響曲第4番
   a.ミュンシュ指揮ボストン交響楽団
   b.1958年
   c.RCA
   d.BVCC−5010 (BMGビクター)
   e.活き活きとした演奏が曲想にピッタリです。
     第3番共々ミュンシュで決まりです。
86.モーツァルト:クラリネット五重奏曲
   a.マイヤー(Cl)、
     フィルハーモニア・クァルテット・ベルリン
   b.1982年
   c.デンオン  
   d.38C37−7036 (日本コロムビア)
   e.録音当時話題の新星だったマイヤーの
     瑞々しい息吹が伝わる佳演です。
87.モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番
   a.ハスキル独奏、
     マルケヴィッチ指揮ラムルー管弦楽団
   b.1960年
   c.蘭フィリップス
   d.412 254−2 (蘭フィリップス)
   e.ハスキルの珠を転がすような音色はモーツァルトにうってつけ。
     マルケヴィチの伴奏も好演です。


89.モーツアルト:レクィエム

   a.ガーディナー指揮イングリッシュ・バロック・ソロイスツ他
   b.1991年
   c.蘭フィリップス
   d.440 070 250−1 (米フィリップス、LD)
   e.作曲者没後200年の命日に、時代の垢を洗い流した
     新鮮な演奏。画像も最高です。
91.モーツァルト:交響曲第38番《プラハ》
   a.ヨッフム指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
   b.1961年
   c.蘭フィリップス
   d.FU7524 (日本フォノグラム、LP)
   e.序奏に込められたモーツアルトの光りと陰を十全に表した演奏。
     後も完璧です。


92.モーツァルト:交響曲第40番
   a.カラヤン指揮ウィーン・フィル
   b.1960年
   c.英デッカ
   d.GT9006 (キングレコード、LP)
   e.壮年のカラヤンとウィーン・フィルによる
     切れば血が飛び出しそうな力演。
93.モーツァルト:交響曲第41番
   a.アーノンクール指揮ヨーロッパ室内管弦楽団
   b.1991年
   c.テルデック
   d.9031−77668−6 (米ワーナー、LD)
   e.モーツァルト没後200年の命日に若いオケが
     清新な感興で一気に弾き上げた名演。
     アーノンクールの指揮も他の曲によくあるような
     違和感がありません。


94.ラヴェル:バレエ《ダフニスとクロエ》
   a.モントゥー指揮ロンドン交響楽団
   b.1959年
   c.英デッカ 
   d.SDD170 (英デッカ、LP)
   e.初演者モントゥーによる、全てが良くバランスした名演です。
99.ワーグナー:《ジークフリート牧歌》
   a.モントゥー指揮サンフランシスコ交響楽団
   b.1955年?
   c.RCA
   d.RGC1150 (RVC、LP)
   e.重くなく爽やかなワーグナーです。
     この曲にはこの行き方です。
100.ワーグナー:楽劇《ニュルンベルクの名歌手》第1幕への前奏曲
   a.ライナー指揮シカゴ交響楽団
   b.1959年
   c.RCA
   d.09026−61792−2 (米RCA)
   e.劇的起伏と微妙なニュアンスを共存させつつ
     剛直に仕上げた演奏です。
     クナッパーツブッシュも悪くありませんが、
     ライナーの方が雄坤な感じです。

以上