Kerstin Avemo
1980年代中頃〜 スウェーデンのソプラノ歌手

スウェーデンから彗星の如く現れたシェシュティン・アヴェモ
(Kerstin Avemo)という天与の資質に恵まれたソプラノ歌手に
このところすっかり首ったけです。

バロックの宗教曲から現代作曲家の新作オペラまでこなす、
歌も演技も容姿も3拍子揃った、申し分ない素晴しい歌手です。
歌手ですから歌が上手いのは当たり前、この人の場合は、
その可憐な舞台姿がとびきりです。
スウェーデン人らしからぬ小柄でキュートな容姿に恵まれ、
達者な演技と相俟って、あまたの歌手の中ではピカイチ。

初めて接したのは、3年ほど前の2008年5月にNHK
衛星放送で紹介された「グリーク没後100周年記念の
ガラコンサート」での歌曲リサイタルでした。
その歌と姿に一気に惹き込まれましたが、当時彼女が
歌った入手可能なメディを見つけ切れず、
しばらくご無沙汰でした。

ところがつい先月(2010年12月)、同年のエクス・アン・
プロヴァンス音楽祭でモーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」に
ツェルリーナ役で出演した舞台がフランスのTVで
全曲放映されたのをYuoTubeで視聴することができ、
そのコケテッシュな演技と歌唱で主役を喰うほどの存在感!

モーツァルトの名作で再会できるとはこれ以上ない巡り合せです。

改めて調べてみたとこころ、同じモーツァルトの「後宮からの逃走」
のブロンデ役を2004年にフランクフルト歌劇場で歌ったDVD
がドイツの国内版で出ていることがわかり、
すぐさまドイツのAmazonに注文しました。
それが何と1月4日に届いたので、思わぬお年玉です。
正月休み中に繰り返し視聴したことは言うまでもありません。

同じモーツァルトの「フィガロの結婚」のスザンナや
「女はみんなこんなもの」のドラベルラ等でも名演を
今のうちに是非残しておいて欲しいと願わずにはいられません。


今までに接した3件のコンサート映像での輝きの抜粋


2007年グリ−ク・ガラコンサート

2007年グリーク・ガラコンサート

2010年エクス・アン・プロヴァンス音楽祭の
「ドン・ジョヴァンニ」でのツェルリーナ

(ドン・ジョヴァンニに誘惑されるシーン)

2010年エクス・アン・プロヴァンス音楽祭の
「ドン・ジョヴァンニ」でのツェルリーナ

(ドンナ・エルヴィラに介抱されるシーン)

2010年エクス・アン・プロヴァンス音楽祭の
「ドン・ジョヴァンニ」でのツェルリーナ
(マゼットを慰めるシーン)

2004年フランクフルト歌劇場の
「後宮からの逃走」でのブロンデ

(カーテンコールでの笑顔)

2004年フランクフルト歌劇場の
「後宮からの逃走」でのブロンデ

(オスミンを拒絶するシーン)


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